日本では高齢化社会が訪れているというのは周知の通りですね。
内閣府が発表した平成26年度の65歳以上の人口が約3千3百万人。
そのうち75歳以上が1592万人。
日本の人口が1億2千万人だとすれば、およそ四人に一人は65歳以上ということです。
この数値は年々増加傾向にあるそうで、
そうなると介護にかかる比率が激増します。
◆介護予防
ここのところ、
機能訓練指導などの介護に携わる仕事についてから、
介護”予防”
について考えることが多くなってきました。
僕の場合は、こうなりたいな、とかこうなるのは遠慮したいなとか単純なことから始まってきたのですが、
そしたら今、どうすれば良いのかななど、逆算して今の自分を変えていく方法を研究し、
より楽しいシルバーライフにつなげていくことを、自分だけではなくたくさんの人にお知らせしていこうと思います。
そして
自分ならどう接してもらうと嬉しいかな、と思って接していくと、なんと塞込みがちな方も明るくなっていくことも増えてきました。
このあたりも、少しでも介護に携わる人たちの負担の軽減につながればありがたいと思います。
◆幸せな老後!?
幸せというのは人によってまちまちです。
ただ、介護に携わって思う”幸せ”は、
明らかに自分軸ではなく、周りの人が幸せになることが条件だと思うのです。
施設利用者のIさんは90代の女性。
認知症を患っておられ、足も弱いため自力歩行は難しく、また話す言葉も聞き取ることが困難で介護も少し手がかかります。
こう書くとなんだか大変だと思われるようですが、実はこの方、職員の方々にとても人気があるのです。
それはなぜかといえば、
この方、いつもニコニコされて楽しそうにしているからなのです。
そう、僕もこの方にお会いするのがとても楽しみなんですね。
この時点で
本人は幸せかどうか不明ですが、
明らかに周囲の方々を幸せにしてくれています。
◆笑顔の効果
さてこのニコニコ笑顔の効能は
NK細胞やB細胞の増加を促進し免疫力のアップ、
Ige抗体の減少によるアレルギーを軽減、
血圧の上昇を抑えることで心臓病の予防など、健康への効果が証明されています。
◆つられ笑顔効果
しかも面白いのは
つられ笑顔効果で
周りの人たちも笑顔が促され、自分が笑顔になったときと同じような健康増進効果を高めてくれるというから驚きです。
そういえば数年前 タイ式マッサージを教えている先生が
施術後に笑顔で楽になったと言ってもらうと
自分も健康になる、という話を思い出しました。
上記の利用者さんは
笑顔を振りまくだけで、自分の健康改善だけでなく、周りの人たちの幸せも促してくれているのですね。
◆笑いが介護を予防する
幼児は平均すると一日に400回も大笑いしているそうです。しかし大人になると20回程度のほほえみに減ってしまうのだとか。
そりゃ病気にもなりますわね。
介護予防には、自分も相手も笑顔が理想。
たまに大笑いできる環境があればなおいいかも。
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