足のトラブル:ハムストリング

スポーツで起こるケガ:ハムストリング編

 

ハムストリングのトラブル

今回はハムストリングのトラブルと 対処法についてをお話しします。 太ももの後ろ側についている、大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋をハムストリングといいます。 ランニングの他、スポーツにおいてはかなり重要な筋肉であり 様々な故障がありますから、ここではどちらかというと負傷する前の予防についてお話しします。

はむすと

 

こんなケース

以前 六甲縦走でトレーナー救護をした時のこと。 この縦走は、須磨から宝塚までの56キロの道のりを歩き続けます。 その途中のチェックポイントで一箇所、 走者のために足のケアのためのブースが設けられています。 掬星台という場所で柔道整復師会が設営しているテントになります。 ある20台の女性が ブースに立ち寄られました。 お話を伺えば 太ももからふくらはぎまでの広い範囲で重だるく もしかしたらゴールまでは持たないかもしれないと不安を募らせていました。 局所的に痛むところは無いが どうもこのままだと痛みも出てきそうとの不安もあるとのこと。 診てみますと 大腿部から下腿にかけてのほとんどの筋肉がカチカチに硬くなり 歩くために特に重要なハムストリングの動きは拘縮して動きがロックしているかの様です。 この場合 特に痛みはないとは言え、 触診で圧痛、特に他の部位とは違う感触があればそこにストレスがかかっていることに間違いがありません。

そのときにした処置は?

ブース内は ベッドが並べられているだけなので 出来ることは限られています。 手技療法と テーピングのみ 施術は 強くストレスを感じている場所に ストレスを与えている場所というのを探し出し そこを緩める操作を加えます。 それだけでも楽にはなりますが 股関節、膝、足首の各関節の調節を施し 円滑な動きが出来るように ニュートラルに戻してあげる操作を施しました。 ものの数分で完了し ブースを離れてまた競技に戻られました。 後日 その本人から 無事ゴール出来たと、お礼のメールが届きました。 なんとも嬉しくなった瞬間です。

この処置の良かったことは?

この処置での考察としては 肉離れや、転倒した等の外傷がなかったこと。 もしそうであったなら、患部の炎症を取らないといけないのと、安静が必要となってしまいます。 筋肉や腱が硬くなってからそう時間がたっていなかったことで、処置に素早く反応できた、ということが挙げられます。 ということは 早期発見、早期治療 の効果がここでも認められるということですね。

いざというときは?

自分たちで出来る見極めは 歩行時、あるいは競技中の姿勢の乱れです。 痛みがなくても一時中断し どこに違和感があるか、それを把握することです。 そして違和感のある場所をゆっくりストレッチ。 片方の足を伸ばし、膝の裏を伸ばすような動作を20秒持続。 相手がいるなら仰向けに寝て股関節、特に臀筋のストレッチも行ってもらいましょう。 もし気持ちがいい感覚なら少し和らいできますが もし痛みが出るようなら、すぐ中断し適切な処置(アイシングや固定など)を加えないといけません。 このときの判断は、冷静に行うことが肝心です。 感情に左右され、そのまま競技を続行すると、ほとんどがケガへとまっしぐらになってしまいますから注意しましょう。

 

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